できてしまったシミを最短で消す方法

気づいたら表れている褐色の「シミ」。自分でなんとかできないかと考える人が大半かもしれません。自分でできる方法で消すことができれば、お金を抑えることができそうです。一方、美容医療で治療するとなるとお金がかかりますし、支払う金額にみあった効果が得られるかが気がかりです。それでも多くの人が美容医療に頼るのは、確実にシミが薄くなったという経験者がいるからではないでしょうか。

1）シミを消す方法

シミができてしまったら、なんとかして少しでも薄く少しでも早く薄くしたいもの。シミを消す方法としては、日々のスキンケアを見直したり飲み薬や塗り薬で治す方法と、美容医療のクリニックでシミを診察してもらった後に、ドクターによる判断で自身のシミに一番良いとされる治療で薄くする方法があります。

1)-1： 医薬品でシミを薄くする

美白成分配合の医薬品をシミがある部分に塗ったり、飲み薬で薄くする方法があります。

化粧水や乳液などで美白への有効性をうたう化粧品もありますが、肌表面に作用して保湿する効果しか期待できません。基本的に肌には体外からの異物をシャットアウトするバリア機能が働いているために、角質の下にまでは浸透しません。スキンケア用品は、化粧品ではなく治すことを目的とする医薬品を選ぶ必要があります。

シミを薄くすることを目指す場合、塗り薬であれば「ハイドロキシン」「レチノイン酸」「ビタミンC誘導体」、飲み薬であれば「L-システイン」「ビタミンC」「トラネキサム酸」が配合されている医薬品がよいでしょう。これらは、医療機関で処方してもらう薬でなくても薬局などで販売されている市販薬にもふくまれています。

しかしながら、塗り薬や飲み薬でシミを薄くするには、長期にわたって継続する必要があり即効性は期待できません。「自分でシミを消したい」と思うは、自分でなんとかした方が安く済むからという方がほどんどかもしれませんが、仮に1年間医薬品の飲み薬を続けた場合、1カ月2,000円程度かけたとして計算すると、24,000円ほどになります。

医薬品はさまざまな種類がありますので、自分に合っているかは飲んでみなければわかりません。1年間飲み続けてみたものの、期待したようにはならないということもあり得ます。

1)-2： 美容医療で1回の施術で薄くする

美容医療のシミ治療では、1回の施術で薄くなる可能性があります。

美容医療のシミ治療にはおもにレーザー治療と光治療が一般的で、レーザーの方が光よりも強いエネルギーになるため、1回の施術でシミが薄くなる可能性があります。その分光治療よりも痛み感じやすく、施術後に施術部位にテープを貼付したりかさぶたになったりして目立つこともあります。一方光治療は、レーザー治療に比べるとエネルギーがマイルドなので、痛みが少なく施術後にかさぶたになったりすることがありません。そのかわり、複数回の施術を繰り返すことでシミをなくしていくことを目標にします。

シミ治療はレーザー治療？光治療？

料金はレーザー治療の場合はシミの大きさや数によって、数千円単位からできる医療機関があります。光治療は1回10,000円～30,000円程度で、月に1度程度を3～5回ほど繰りかえしますので、比較するとレーザー治療がお得のように感じられるかもしれません。しかし、光治療ではお顔全体に光を照射するので、シミだけでなく赤みがなくなったりキメが整ったりとシミ以外のお肌の悩みにも効果が期待できます。

スポット的にあるシミを消したい場合はレーザー治療。お顔全体のお悩みを徐々に改善していきたいなら光治療が良いでしょう。

＞＞レーザー治療と光治療の違い

ピーリングでシミ治療

レーザー治療や光治療はちょっと気が引けるという方、美容医療がはじめてという方はピーリングもいいかもしれません。美容医療がはじめてでも「ピーリング」は効いたことがあるという方が多いでしょう。ピーリングは、酸をお肌に塗って時間をおいて拭き取ることで毎日の洗顔では落とせなかった古い角質を取り除くというもの。角質をとすことで、シミのもとである溜まってしまったメラニン色素の排出を促します。

ピーリングは10,000円程度でできる施術で、シミが1回でなくなるような即効性はありませんが月に1度程度定期的に繰り返すことで、ニキビができにくくなったり肌荒れがしにくくなるなど、お肌のメンテナンス的な位置づけで定期的に受けるといいでしょう。

美容医療を受けるクリニックの選び方

レーザー治療や光治療、ピーリングなどの美容医療を受けてみよう！と決めたら、次は施術を受けるクリニックを決めます。知人に聞いたり世間の口コミをもとに選ぶなど、実際に美容医療を受けている人の声を参考にして決めるといいかもしれません。また、TVでCMをしているような大手であれば知名度もありますし、それだけ多くの人が利用しているクリニックということで安心です。

湘南美容クリニック

2) どうしてシミはできるの？シミができる仕組み

シミは、メラノサイトといわれる色素細胞によって過剰につくられたメラニン色素が蓄積したもの。メラニン色素とは、紫外線や摩擦などの刺激から肌の細胞核をまもるための防御反応として、メラノサイトが作り出します。お肌の細胞(ケラチノサイト)の新陳代謝であるターンオーバーの周期が滞ると、通常、アカとなって剥がれ落ちる古い表皮細胞が蓄積しやすくなります。表皮細胞にとどまっているメラニン色素も蓄積して、やがて茶色に浮き出て「シミ」といわれる症状になるのです。

メラノサイトが作り出したメラニン色素はメラノソームといわれる袋にためられていき、袋がいっぱいになると表皮細胞にうけわたされます。表皮細胞にとどまるメラニン色素は、ターンオーバーの周期が正常であれば新しく表皮細胞がうまれるたびにどんどん皮膚の上層に押しやられてやがて表皮細胞とともに排出されるため、皮膚に残ることはありません。

しかし表皮細胞のターンオーバーの周期が遅くなったり、強い刺激でメラニン色素が過剰に作られたりすると、メラニン色素をふくむ表皮細胞が蓄積して塊となって、いわゆる「シミ」といわれる症状になります。塊となったメラニン色素は表皮細胞のターンオーバーで自然に体外に排出されることはなく、美容医療でシミ治療しない限り改善はむずかしいといえるでしょう。

2)-1：そのシミは何のシミ？シミの種類と特徴を確認

老人性色素班（紫外線、ターンオーバー、ストレス）

• 色が濃くてシミの境目がはっきりしている
• 10代でもあらわれるシミで、日焼けした人ほどできやすい

炎症性色素沈着（傷跡、ニキビ跡、虫刺され後の色素沈着）

• ニキビやヤケド、虫刺されなど皮膚が炎症した後にできる
• 年齢に関係なくできて、紫外線を浴びることで悪化して濃くなることもある。
• 【フォトフェイシャル・ルビーレーザー】

肝斑

• 30～40代の女性に多くあらわれて、更年期を超える50歳後半になると消えはじめ、やがてなくなるシミ
• 大きさや色は個人があるものの多くは境目がぼんやりしていて褐色
• 額・頬・鼻の下に左右対称にできることが多い
• 紫外線やホルモンバランスの乱れによって悪化するともいわれているが詳細はまだわかっていない
• 【フォトフェイシャル】

日光性黒子

• 左右非対称に生じる境界の比較的はっきりしたシミ
• 30才過ぎからあらわれることが多くいろは薄いものも濃いものもある

そばかす（紫外線、遺伝）

• 多くが遺伝によるものなので子供のころからあり紫外線を浴びることで悪化することがある
• 10代後半の思春期のころにハッキリしてきて20代後半から徐々に薄くなり年齢を重ねるごとに薄くなる傾向にある
• 鼻を中心にある茶褐色の小さな点々
• 【フォトフェイシャル】

脂漏性角化症(加齢、紫外線)

花弁状色素班（紫外線）

3) 美容医療でシミが治る仕組み

3)-1：ピーリング

ターンオーバーを整えて、メラニン色素の排出を促進します。

3)-2：レーザー治療と光治療

メラニン色素を破壊します。